外で誰かに呼ばれるとき、いろいろな呼び方 (呼ばれ方) があって面白いなぁと思うことがよくあります。ローカル色の濃いマーケット、ホーカー、コーヒーショップ、レストランなどで、お店の方がお客さんを呼ぶとき。シンガポールでどの民族にも使われるのは、日本人にもお馴染み Uncle, Auntie ですが、華人同士では中国語、福建語の呼び方で幅が広がります。
どんな呼び方があるでしょうか?
ご年配または目上の方から呼ばれるときは、小弟 xiǎo dì、小姐 xiǎo jiě が最もよく使われる呼び方。お兄さん、お姉さん、の意味。呼ばれる方が 50代ぐらいでも、呼ぶ方が年上ならば、その方から見て、小弟、小姐になります。英語でそのまま brother, sister もよく使われます。
男性は 帅哥 shuài gē ハンサムなお兄さんの意味、女性は 美女 měi nǚ きれいなお姉さんの意味。お客さんがお店の人を呼ぶときにも、お店の人がお客さんを呼ぶときにも両方向で使えます。やりとりが中国語のときに使うことが多いので、中国語話者でないとそう呼ばれる機会は少ないと思います。シンガポール華人はあまり使いませんが、大陸中国の方、台湾の方と中国語で話す時によく使われます。
老板は社長の意味。一般的には下の人から目上の人へ、上司、社長、店主のことを呼ぶ言葉ですが、お店の方がお客さんに親しみと敬意を込めて呼ぶのにも使います。日本人の感覚でお店の方から「社長!」と呼ばれるの、昭和っぽい感じ、古臭い感じですけれどね 笑 それでも嫌な感じはしないものです。
例えば家に来る業者で、修理をする人、引っ越し業者さん、改装業者、掃除に来る人など、華人で男性の方を老板と呼ぶと、一言そう呼ぶだけで急に空気が変わって、物事がサクサク進むパワフルワード。何人かチームの場合、リーダー格の方が必ずいるので、その人を老板と呼べば、あとはリーダーからチームにどんどん指示を出して動いてくれます。
この人に話せば話しが早いといった decision maker 的意味もあります。中華系の方とのビジネスシーンでは必須の呼び方ですが、お店などカジュアルシーンでもよく使われます。
老板娘は、社長の奥さんの意味ですが、奥さんでなくても、女性の店主さんを呼ぶときに使います。
華人による呼び方と題しましたが、どの民族にも共通の呼び方となるともちろん英語。いちばん最初に書いた Uncle, Auntie はカジュアルなシーンで、おじちゃん、おばちゃんと親しみをこめた呼び方ですが、もう少し丁寧に呼ぶなら、男性は Mr か Sir で。女性は Miss, Mrs, Madam ですね。
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もっと細かく見て行くと職業によっても様々な呼び方がありますが、日常いちばんよく使われるものをあげてみました。どうでもいいような小さなことでも、ちょっと知っているとちょっとずつ日常の世界が広がったり、変わったりするものです。
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