戦争の歴史から見る ~ シンガポール人は本当に親日なのか?

シンガポールはイースターで 3連休の週末でした。

 

連休中に行った戦争に関するテーマのツアー後、過去の戦争を通して、日本に対してどんな気持ちを持っているのか? についてシンガポール人の方と話す機会がありました。

 

1人はシンガポール人で同じくガイドをしている友人 30代
1人はシンガポール人の友人 20代
1人はシンガポール人の夫 40代

 

このたった 3人の意見からシンガポール人全体がこう考えている、といったジャッジをするつもりは全くありませんが、1人1人の意見から全体像が見えてくる面もあります。

 

日頃シンガポールで生活していると、シンガポール・シンガポール人は日本・日本人に対して好意的、親日だと感じることは実体験として経験したことがある方が多いと思います。それは事実で、シンガポールの人たちは日本に対して好意的に感じている人が多いです。肌感覚でもそう感じることの方が多いでしょう。

 

それは、シンガポールの歴史教育、国のあり方を通して「過去の歴史にこだわらず、未来に進む」と教えられているからです。リークアンユー氏が発言した Forgive but never forget 許そう、しかし忘れまい、のフレーズでも知られています。( Forgive but never forget で知られていますが実際はシンプルな言葉でそのように語られたのではなく、もっともっと奥深いものがあります。今日の記事ではその詳細については触れませんが。)

 

だから、シンガポール人、特に若い世代では、過去は過去、未来は未来と前向きに考えている人が多いです。50代、60代ぐらいの方でもこのような考え方の方は実に多いと感じ、シンガポールが独立した頃から一貫して強力な未来志向で突き進んできたのだろうと感じることがよくあります。

 

ただ、その裏側にある日本軍によるシンガポール占領時代の歴史認識を見過ごしてはいけないと感じます。

 

3人からの意見はこんなものでした。夫以外とは WhatsApp でメッセージのやり取りで話をしました。友人 2人は、日本語ができるので私のブログを見て向こうから連絡をくれたのをきっかけに話が広がった流れです。

 

– シンガポール人でガイドをしている友人 30代

戦争をしたのは今の世代の人ではないから、新しい世代の日本人が過去に負い目を感じる必要はないと思うよ。もちろんシンガポールの戦争で何があったのかは日本人に知ってほしいし、私もガイドとして伝えたい。

 

– シンガポール人の友人 20代

シンガポール人は基本的には日本には好意的で、戦争の歴史にこだわっていないと思います。でもだからと言って完全に許しているという意味ではないと思う。

 

– シンガポール人の夫 40代

夫は戦争の歴史だけでなく、日頃から日本に対して厳しめな姿勢。痛烈な答えが返ってきました。

私は、もしももしも日本が過去の戦争責任に対して謝る機会があったら、今からでも謝った方がいいと思う? と聞くと。「機会 chance 」 はこれまでにも、今でもいつでもあるでしょう? そのチャンスを使おうとするか、しないか、作ろうとするか、作ろうとしないかの選択だよ。 「機会があったら」ではなくて、その行為をする気になれば機会はいつでもあるよ。It’s never be late to say sorry.

この後、夫とは様々な会話が続きましたが、質問した件に関しては返す言葉なし…

 

3人の意見から見えてくるもの、感じるものがありました。そしてシンガポール人のいいところ、自分の持っている意見を率直に伝えられること。歴史についてシンガポールの人と話をしたり、いろいろな意見、考え方があるんだなぁと感じられる機会、経験があると良いなと思います。

 

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