日本でも旧暦や月の満ち欠けを基にした月カレンダー、月ダイアリーなどが受け入れられるようになって何年も経ちますが、アジア、東南アジアの多くの国では今でも日常生活の中で旧暦が使われています。
シンガポールの場合は、暦 (こよみ) が 4つあります。華人が使う旧暦 (中国暦)、ムスリムの方が使うビジュラ暦、インド系の中でもシンガポールにはインド南部からの移民が多く、タミル人が使うタミル暦、そしてどんな人にも一般的に使われるのが西暦です。
西暦以外の暦は月の満ち欠けを基にしています。もうすぐ 11月14日 インド系の方々のお祭り ディパバリも毎年日にちが違うのは月の満ち欠けから日にちを算出しているからです。
早や10月も最終週、外に出ると来年のカレンダーを目にする機会が多くなってきたので、ちょっと早いですが来年のカレンダーを買いました。私は旧暦が分かるカレンダーが欲しいので、毎年日めくりか、月ごとのものどちらかを買っています。
2021年はこんなのにしました
A5サイズでコンパクト $1.2、他に大きいの、もっと小さいのと何種類かあります
日付けは横に進むのではなく、縦に進みます。古くからあるデザインのカレンダーは縦型が多いです。
シンガポール人の方のお宅に行くとあったり、マーケット、ホーカー、商店などでもよく見かけます。あとはタクシーの車内で小型サイズのものを見かけたことがあるのではないでしょうか。
日めくりも多く使われています。これはとある商店で撮ったもの。
年代やご家庭にもよりますが、華人社会では旧暦が日常的に使われています。ご年配の華人の方では、西暦ではなく旧暦で誕生日を祝う方もまだまだ多くいらっしゃいます。結婚式の招待状には華人カップルなら西暦と旧暦の日付けを入れます。亡くなったら命日も西暦と旧暦で記し、位牌などには西暦、旧暦両方の日付けを入れます。
生活をする中で、様々な出来事がありますが、旧暦をもとに、この日は事業を興すのに良い日、ちょっと大きな買い物をするのに良い日 (不動産や車など) 、引っ越しに良い日、結婚に良い日、お墓を買うのに良い日、逆にこれはしない方がいい日、などあります。日本の六曜、大安、仏滅などに近いものがありますが、それよりももっと細かいもの。
日めくりカレンダーの写真の下半分にその詳細なことが書かれています。
ご年配の方だと、ご自宅にある日めくりカレンダーで旧暦の詳細を見ますが、スマフォが一般的となった今、旧暦アプリもよく使われています。旧暦を知りたいことがけっこうあるので私もよく使っています。
旧暦アプリの今日、10月26日
左中央辺りに、九月初十、旧暦で9月10日なことが分かります。その下の段、左側「宜」の字は、その日にやっていい事、右側 「忌」はその日にやらない方がいい事です。中国語ですが漢字を見ればおおよそ分かるでしょう。
iphone、アンドロイド アプリで almanac で検索するとたくさん出てきます。日頃からお仕事やお友達などローカルの方とお付き合いが多い方はあると便利です。
アプリの数が多いので、どれが良いか分からない方は、私が使っているのはこちら。
評価2.8と低いですが (知らなかった!) 快適に使っています。
異なる民族が持つ暦をもとに見てみると、暦と宗教、文化が密接に結びついていることが分かり、季節に由来した行事も多いので、常夏のシンガポールでも季節があると感じるようになったのは、私は旧暦を意識するようになってからでした。
旧暦のカレンダーを買いたい方がもしいらしたら、マーケットやHDB階下などにある雑貨屋さんにも置いていますし、本屋の Popular にも置いています。今の時期、駅前で新聞を売っているようなキオスクのようなお店、ホーカーの近くに出ているおじちゃん、おばちゃんがやっているような新聞スタンドにも置いています。
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イラスト提供 Instagram @singapolah