湯圆 ~ 冬至に食べる縁起物の甘味

冬至。今年の冬至、タイミングの関係でシンガポールは 12月21日、日本は 12月22日です。

 

冬至は北半球で、1年の中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日。この日を境に昼間の時間がだんだん長くなり、陰が極まって陽に転じる節目となる日。

 

常夏のシンガポールで冬至など関係なさそうですが、旧暦を大切にする華人文化では冬至の日に食べる物があります。

 

冬至の日に食べるタンユェン。漢字で湯円または湯園、中国語簡体字で汤圆は、甘いスープの白玉団子、シンガポールでは Ah Balling (発音は ア ボレン) の名でも親しまれています。

 

ホーカーで食べる湯圆

  

タンユェンの美味しいお店と言えば誰もがここを挙げるでしょう。75 Ah Balling・花生湯圆は、ビーチロードのゴールデンマイルホーカー、チャイナタウンコンプレックス、べドックのフェンシャンホーカーの 3ヶ所にあります。

 

もち米粉のお団子は表面つるつる、ぷるんっぷるんっ! 中にはゴマペーストや小豆の餡が入っていて、このフィリングがとろっとろで美味しいのです。

 

お団子の餡とスープの種類を選んで注文します。初めての時は注文の仕方にちょっと戸惑うかもしれません。例えば 3つお団子を頼む場合、3つともゴマ、2つゴマ + 1つ小豆 など混ぜることができます。スープも種類があって、ピーナッツスープ、ジンジャースープ、アーモンドスープから選べます。(餡、スープの種類ともに店舗によって多少違いがあります。) シンガポールの方だと、スープはほぼ一択でピーナッツが断トツ人気。私もタンユェンを買う時はピーナッツスープ。ジンジャースープは生姜の辛みがあるスパイシーな味がします。

 

■ お店のウェブサイト https://www.75ahballing.com/

 

インスタントで食べる湯圆

 

家で手作りもできますが、中身のゴマ餡を作るのが手間なので、手軽に食べられるのがインスタント湯圆。フェアプライスなどスーパーで買えます。

 

冷凍食品コーナーにあります。

 

ピーナッツスープは缶詰のものがあります。水を少し足してお鍋であっためて。フェアプライスにあります。

 

湯圆 tāng yuán は 団欒(だんらん) tuán luán と発音が近いことから、家族が集まって団らんし、家庭円満を象徴する縁起の良い食べ物で、まん丸のお団子は、家族円満、何事も丸く進むといった意味があります。冬至の他に、中秋節、元宵節にも食べる中国伝統の甘味。

 

明日の冬至、ホーカーの湯圆屋さんは買うのを諦めるぐらい長蛇の列ができるので、ホーカーの湯圆の美味しさにはかないませんが、もしスーパーで見かけたらインスタント食品も悪くないです。

         

春節、中秋節など他の季節行事と比べると冬至はささやかですが、冬至からエネルギーが陽に転じ、何事も明るく転じていくようになるのを静かに願う節目の時。まさに来る次の年が明るく転じるのを願うばかりです。

 


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