今年 1年かけてシンガポールの貯水池全部に行こうと、貯水池に行った訪問記を書こうと思っていたのですが、先日行った Lower Seletar Reservoir で予想していなかった話題に触れることになり、今日はそちらについて。
シンガポールの水辺でよく見かけるピンク色の粒々が塊になった卵。
岩や大きめの石、川の岸壁などに卵を産み付けますが、自然の色 緑、茶色、空の青と反して鮮やかなピンク色をしているので、すぐに目につき、最初はゴミか何かがへばりついているのかと思ったりします。よく公園に行かれる方は見たことがある方が多いと思います。何かの卵だなぁと分かりますが、これは通称ジャンボタニシ (スクミリンゴガイ Golden Apple Snails) の卵。南米産の淡水に生息する巻貝。
先日 Lower Seletar Reservoir で水辺の石についているのを見かけて、いつもより多少多いかなとは思っていたのですが mothership の記事を見てびっくり。Golden Apple Snails の卵が異常なほど大量発生している写真がシェアされておりました。記事でシェアされている写真はちょっと異常。私が見た時はそこまで大量ではありませんでした。
■ mothership 記事
mothership の記事では卵を メンタイコ と表現していますが、見た目は本当にメンタイコのよう。
アジア各国ではもともと食用として輸入され、NUS シンガポール大学、生物学教授の調査によると、シンガポールでは1980年代に水族館への生物取引を通じて(水槽に紛れていたなど) 入ってきた可能性が高いとのこと。日本でも稲を食べ荒らす害虫で、シンガポールで稲作被害はありませんが公園の観賞用植物を食べ荒らしたりと、世界の侵入生物種トップ 100 にリストされています。EU連合国では、現地農産業へ被害が大きいことを理由に、この種の生物は 2012年に輸入を禁止しています。
貯水池でなくても近所の公園の池、水辺、川沿いなどあちこちで見かけることができます。よく見かけるので私はずいぶん前にシンガポール人の友人に巻貝 Golden Apple Snail の卵と教えてもらって知ったのですが、記事や資料を詳しく調べてみたのは今回初めてでした。
卵は鮮やかなピンクから白っぽく変色している物も多く見かけます。水中、石の下にジャンボタニシがいます。
■ 参考記事
2016年11月 Straits Times記事
シンガポールでは以前、雨が長く続いた後に蛾が大量発生したり、花が一斉に咲いたりしたこともあり、天気の変わり目や異常気象など、生き物は人間には分からない何かを察知しているのかもしれないですね。ピンク色の卵、お近くの公園、水辺でも割とどこでも見られると思います。
ちょっと気持ち悪かったですよね。気を取り直して卵を見た Lower Seletar Reservoir の景色でリセット!
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イラスト提供 Instagram @singapolah