先日チャイナタウンのホーカー Chinatown Complex へ行って帰ろうとしていたところ。ホーカーの建物から出てきて、佛牙寺との間の細い通り Sago Street を歩いていたら、ふと目に入ってきたのが植物を片付けている女性。そばにあった看板から植物を売っているお店だと分かり、鉢植えの植物をしまってお店を閉めるところのようでした。little BIG garden という可愛らしい名前のお店。チャイナタウンのそれも観光の中心地で植物を売っているお店? と思いながら足を止めたところ、鉢植え植物をしまっていたその女性が、お店閉めるところだけれど、よかったらどうぞと声をかけてくれました。
お店はショップハウスの2階。少しだけ時間に余裕があったので、おじゃましてみようと思い階段を上がっていくといい香がしました。植物の香ではなくてアロマだと思います。
ドアの前で Safe Entry チェックインをしてドアを開けると、びっくり。思わず わぁ!と声を上げたのですが、典型的な縦に細長いショップハウスの 2階、植物に囲まれた異空間が突然現れました。
予想もしていなかった空間にびっくり。チャイナタウンの印象と周りの喧騒とはまったく違い、緑に癒される穏やかで素敵な空間。
たくさんディスプレイされている植物たち。水をあまりあげなくてもいい植物なんですか? と聞くと、これが kokedama コケダマで… と言うので、え?コケダマって日本のね? 私日本人なのと話すとそこから急速にお喋りが盛り上がりました。
湿度が高いシンガポールでは苔玉はカビがつきやすくて手入れが難しく、苔玉をヒントにもっと手入れをしやすいココナツの殻を代用していると説明してくれました。植物は吊るしてもいいし、お皿のようなトレイの上に置いてもいいそうです。
植物の販売もされているのと、ココナツ殻を使った苔玉植物をつくるワークショップも開催しているそうです。今は5人までしか受けられませんが、1人からでもやりますよとのこと。苔玉植物 2つ作って $60 、安いわよ! と話していました。そう、コミュニティセンターのフラワーアレンジメントのクラスでも小ぶりのフラワーアレンジメントを 1つ作って材料費 $30 ぐらいかかるので本当にお得だと思います。
Pengさん(左) と Karenさん(右)
お店のオーナー Pengさんと Karenさん。チャイナタウンにお店を開いて 3年ぐらい。サーキットブレイカー中は大変だったのではないかと思い、コロナ禍でお店はいかがですか? と聞いてみたところ、意外な答えにびっくり。コロナで大忙し、今年はぜんぜん休んでいないとのこと。えーっ、ほんとうに?? 意外な答えでしたが、忙しいなんて、なんていいことだぁ! と私まで心が躍って次から次へと話が進みました。
サーキットブレイカー中、外出ができないから植物を買う人が急に増えたそうです。コロナ以前からインスタ経由で販売をしていたそうですが、コロナになって急いでウェブサイトをつくったとのこと。デリバリでの注文が多いそうです。
コロナになって初めて植物を育てるお客さんも多く、だめにしちゃってまた買ってくれるの、とも話してくれました。都市生活のシンガポールでは植物の根っこがどんなふうになっているのか知らないシンガポール人もいるのよー くすっ、と笑い話も。
他にもおもしろい話ならいっぱいあるわよ! (私)えーっ、なになに教えて! とKarenさんと私があまりにも楽しそうに話していたので、向こうで植物の作業をしていた Pengさんも加わって3人で女子トーク。文化交流で鹿児島に1ヶ月滞在したことがあるという Pengさんとは日本の話題になって、日本とシンガポールの違いを話したり。他愛もない話題ばかりでしたがなぜかとても楽しくて笑い続けた時間でした。
little BIG garden ってほんとうに可愛い名前で、お店もその名の通りのイメージでした。名づけをした経緯や他にももっとお喋りをしたかったのですが、次の用事があって時間が足りず。チャイナタウンに行ったらちょくちょく立ち寄るお店になりそうです。どんな方にもフレンドリーにして下さると思います。ぜひ行ってみて下さい。ワークショップは少人数から可能、ぜひお友達と来てくださいとのこと。 (苔玉以外のワークショップもあります。ウェブサイトご覧ください。) ご興味ある方はまずはお店に行ってみて下さい。
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イラスト提供 Instagram @singapolah