チャンギビレッジ周辺の散策についてまとめてきましたが、ここでチャンギビレッジの歴史を簡単に振り返ってみます。
チャンギビレッジは植民地時代からのどかな村落で、今もこの地域にあるチャンギ空軍基地は、もとはイギリス空軍基地でした。Military village とも言え、植民地時代の住人のほとんどは軍人、軍関係者、その家族でした。
軍関係者が余暇を過ごすためレジャー目的で作られた建物や、シンガポール市街地で生活する植民地時代の政府高官がチャンギビレッジ周辺で避暑として過ごす ブラック&ホワイトの家、バンガローなどが数は少ないですが、今も一部残っていて、ブラック&ホワイトの建物は Netheravon Road 周辺と海辺の Changi Coastal Walk 沿いで見ることができます。今はホテル、レジャー施設、レストランとして使われている所がほとんどです。
また第二次世界大戦中、日本による占領時代には、日本軍がこれらの建物を使っていた歴史もあります。チャンギビーチは日本軍による虐殺が行われた場所でもありチャンギには悲しい歴史もたくさん残っています。(戦史については別の機会に)
戦後、イギリスによる植民地時代に再び戻った後、シンガポールは自治政府を経て 1965年独立。独立後の 1960年代後半~1970年初頭にかけてイギリス軍はシンガポールから完全に撤退します。かつて軍人で賑わっていたチャンギの村は人がいなくなり閑散とし、商売もなくなりました。そこで 1970年代からシンガポール政府が、地元の人のために再開発してできた街が、今のチャンギビレッジです。
先に書いた通りの経緯で、再開発の一環として 1975年に建てられた チャンギビレッジホーカー。シンガポールのホーカーはどこもローカル色が強いですが、ここのホーカーは特に地域色を感じ、どこか昔々の面影と空気を感じるような雰囲気があります。マレー料理、特にナシレマを売るお店が多いのもそのせいかもしれません。
おすすめはマレー料理、ナシレマを売るお店がたくさんあり、お昼近くだと、どのお店も並んでいます。特定のお店がおすすめと言うよりは、全体的にお店を見てから直感でいいと思ったところで買うのがおすすめ。
先日は ナシレマではなく タフゴレンを食べました。
Tahu goreng
tahu は豆腐、goreng は揚げる、揚げた、の意味で、マレー語で Fried Tofu 揚げ豆腐です。揚げたお豆腐に、もやし、にんじん、きゅうりなどを乗せ、その上からたっぷりかけるソースが独特。このソース、お店によって様々な味わいがあり、甘さが強いもの、辛さが引き立っているもの、タマリンドを使うので酸味のあるものなど。ここのはちょっと辛めです。アラブストリート周辺でも美味しいタフゴレンを食べられるお店があります。
第一印象はあまりよくないと思いますが、お豆腐なので見た目以上に軽い食べ物。ソースはロジャックやサテのソースに近いです。日本人にはちょっと食べ慣れなく、好き嫌いあるかもしれません。
シンガポールのデザートで有名なチェンドル。シンガポールのローカルフードは同じ食べ物でもチャイニーズ、マレー、インド、プラナカンなど種類があります。チェンドルもチャイニーズのチェンドルとマレーのチェンドルは味が違います。チェンドルはチャイニーズの方が濃いめ、マレーチェンドルは味が薄め。
こちらはマレー系のチェンドル屋さんで 味はちょっと薄め。他にもっと美味しいチェンドル屋さんはあって、すごく美味しいという感じではないのですが、決して悪いわけではなく、有名店、人気店です。チェンドルの種類(トッピング)も豊富。他にマレーチェンドルが食べられるのはゲイランセライのホーカー。
■ Makan Melaka Cendol
1 Changi Village Rd #01-2046 Singapore 500001
ホーカーに隣接する HDBで、ホーカーのすぐ向かい
こちらもホーカーに隣接する HDBの一角で、チャンギビレッジのメインストリート Changi Village Rd 沿いにあり、この辺りでは際立つカフェ Chock Full of Beans
ここは シンガポール一番のラテアートを提供することで人気のカフェ。今回は寄っていないのですが、外のテラス席はお客さんでいっぱいでした。お正月、クリスマスなど季節に合わせたラテアートを出してくれることもあり、どんなデザインが出てくるかとても楽しみ。アイスラテは 3Dアート。テーブルに運ばれてくるとしばらくは写真タイムになります^^ 写真は過去のものから。
■ Chock Full Of Beans ウェブサイト
■ ラテアートがたくさん見れる インスタアカウント
イギリス空軍基地の建物のひとつとして使われていた、低い長屋のような建物を利用してできた、個性的でお洒落なレストラン。緑の多い広い敷地と庭があり、店内は調度品もアンティーク家具、レトロなアイテムで満たされています。外にテラス席あり。
メニューはピザ、バーガーなどウェスタンが多いですが、ローカルフードもあり、ここにもナシレマがあります。以前食べきれないほど大きくて美味しいラクサがあったのですが、いつの間にかなくなってしまいちょっと残念。でもウェスタンも、ローカルフードも美味しく、何より素敵な雰囲気が写真からも伝わると思います。
■ The Coastal Settlement ウェブサイト
*
有名なお店をいくつか挙げただけで他にもあります。1度に全部行けないので リピートして現地で美味しそうなもの、見つけてみてください。
身近な場所で過ごす今年、自分の近くにあるものに改めて目を向ける機会をもらっているのでしょう。私もシンガポールの魅力再発見となる機会をたくさんつくろうと思っています。
バナーをクリックで応援お願いします!
にほんブログ村
イラスト提供 Instagram @singapolah