シンガポール永住権 ~ シンガポールが求めているのは何か

シンガポール永住権取得について 2点シェアしましたが、最後 3点目になります。

 

1) 国籍ごとの割り当て数について
2) エージェントは使った方が良いのか

 

シンガポールが求めているもの。
どんな人を求めているのか。

 

貢献できる内容は人それぞれなのでどんな分野でも何でも良いのですが、少し前までは経済的貢献 (年収、職業、学歴など) が重視されていまししたが、もうその時代は終わりました。これだけ稼いでいます、これだけ税金納めています、は PR を申請する外国人であれば備わっていて当たり前なのでアピールポイントとして魅力ではなくなっています。経済的貢献をアピールするのであればシンガポール社会に一定の雇用を生み出せるとか、社会に対して何らかの影響を与えられるような内容でないとアピールポイントにはなりません。

 

影響を与えるという意味で規模 (会社や事業) が大きい必要はありませんが、将来的に可能性がある、可能性を引き伸ばせる分野、事業。そこに濃く携わっていること、その道のプロフェッショナルである、技術者である、経験値がある、それをシンガポールの発展に活かせるもの。

 

具体的に考えてみると

– グリーン、エコ関連 : CO2削減、電気自動車、ゴミ、廃棄物削減、リサイクル
– 水事業
– 気候変動対応関連 : 温暖化防止、海面上昇防止、干拓技術
– AI 全般、ロボット
– フィンテック
– フードテック
– バイオテック
– サイバーセキュリティ
– 医療関連 : コロナ他感染症予防関連、ワクチン
– メンタルヘルス、ウェルネス
– SDGs 関連
– 高齢者、介護、福祉関連
– 教育 これまで以上の+α

資料探さずに思いつくまま挙げてみたので、他にももっとありそうです。(これ抜けてる、これも書いてほしいといった分野、業種などあればお問い合わせよりご連絡お待ちしています。) シンガポールが進もうとしている国づくりに必要なリソース、アイデア、経験、専門技術などをアピールできるとポイント高いです。

 

お仕事やビジネスに関して言うと、特に日本人の方は経済的貢献に焦点を向ける方が多いのですが、それ以外で「シンガポール社会に対して何をどう貢献できるのか?」お仕事を通して現地の方、現地社会に技術、知識、経験を供与しお互いに成長、発展できる、などが理想的です。

 

たまに PR 取得に関するお問い合わせで本当にいらっしゃるんです。会社の売り上げを 2倍にしました、〇〇会社の社長ですとか。こういったアピールは最も歓迎しないもので、ご自身のアピールに過ぎません。〇〇会社の責任者なので 〇〇に取り組んで 〇〇に貢献できます 〇〇といった社会的利益を生み出すことができます、といったシンガポールに対して何が貢献できるかの視点にシフトできると良いです。

 

お金は生み出そうと思えばいくらでも生み出せますが、技術、経験、マインド、ホスピタリティなどソフト面は、時間もかかりお金では簡単に生み出せないものです。日本人の得意な分野でもありますしアピールできるポイントになります。

 

それからお仕事、ビジネスとしてそのような業界、業種に携わっていなくても大丈夫。仕事以外の分野、日常生活やライフワーク、ボランティア活動でも良いです。例えば、今シンガポールは環境問題に力を入れておりグリーンプラン2030 という計画があります。個人として何ができるかを考えて取り組むとか、できる事はたくさんあります。

 

Ask not what your country can do for you, Ask what you can do for your country.
国があなたに何ができるかを問うのではなく、あなたが国に貢献できることを問うてください。

* 1961年 アメリカ、ケネディ大統領就任演説の時のスピーチでの言葉です。

 

シンガポール政府関係者でもなく、ただの一般人の私が何を偉そうにと、気分悪く感じられた方もいらっしゃるかもしれません。でも外国人はシンガポール人以上にやって初めて一人前です。そうでなければ PR になる必要もなく、シンガポールとしては就業ビザでいてもらって充分なのです。

 


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