ハムスターと過ごした2年半 ~ 小さな命が教えてくれた大きなこと

我が家で飼っていたロボロフスキーハムスターのクッキー

 

今朝 2年半の一生を終えてお別れをしました。

 

ハムスターを飼うことになったいきさつ

 

もう何年も前から犬を飼いたい娘。飼う、飼わないで何度も家族 3人で話し合って、もうすぐ飼い始めるかもぐらいのところまで行ったことが 2度あります。でもどういうわけか、もうすぐ飼うところまで行くとちょっとした出来事が起きて、飼うタイミングを失って。

 

飼い始めれば面倒も見るだろうし、世話もするはずだけれど、娘には、動物はかわいいだけでは飼えないのだと何度も話してきました。病気をしたり、歳をとったら介護が必要になったり、いつまでも子犬のままのかわいさではないし、最後まで大切な命として責任を持たないといけないんだよと。

 

その第一段階としてハムスターの世話を娘が自分でするという約束で、ハムスターを飼うことになったのが 2018年のクリスマスでした。

 

Serangoon North にある小動物のお店がたくさん集まっているペット屋街で。これはお店で撮った写真。この中から元気が良さそうなのを 2匹連れて帰りました。

 

うちにやってきた 2匹

 

クッキーとブラウニー

 

2匹ともオス。クッキーとブラウニーと名付けました。最初は仲良くしていたけれど、しばらくするとケンカするようになって、噛み合ったりしてケガしてもいけないので、もう 1つケージを買って別々にしていました。

 

 

ハムスターも性格や癖があったりして。小さな時からブラウニーはおとなしめ、クッキーは活動的。

 

そしてブラウニーは昨年 5月のサーキットブレイカー期間中、ある日突然急に具合が悪くなり、歳をとった感じでもなく、1年半というあっという間の早さで旅立ちました。ブラウニーは当日まで全く前兆なく、ある日突然ぽっくり。ハムスターの寿命は短いけれど 1年半はちょっと早かったかな…。

 

ブラウニーのお墓。我が家のコンドのすぐ近く、木の根元に埋めました。

 

1人 (匹) になったクッキー

 

ブラウニーがいなくなり、クッキーひとりだけに。クッキーは元気いっぱい、一度ケージの掃除をした時に逃げて冷蔵庫の裏に入ってしまって出てこなくなったことがありました。

 

冷蔵庫の下の隙間をのぞく娘

 

なかなか出てこなくて、どこにいるのか見えなくなって心配しましたが、奇跡的に救出。

 

娘にとてもよくなついていました。

 

ハムスターもこんなにリラックスするんです。はぁ~気持ちいいな♪

 

晩年

 

2020年12月で丸2年。今年に入ってからクッキーはどんどん歳老いていく様子が分かるようになりましたが、ある日ぽっくり死んでしまったブラウニーと比べると、クッキーからは何とも言えない生命力の強さを感じる日々。見た感じずいぶん歳をとってきたのが分かるのですが、3年目になり、もしかしたら 4年目もいけるんじゃないかと思うような元気さでした。

 

でもだんだんと毛が抜けてきて。最初は病気かと思ったのですが、どうやらそうではなさそうで老化のよう。それから耳のそばに腫瘍のようなものができて。( ハムスターは腫瘍ができやすいのだそう ) そのうち目も見えなくなってきているようでした。もう動きもずいぶん鈍くなって。鈍くなるというより、よたよた、ふらふらと歩いていることが多くなって。

 

安定して餌も食べられていたのですが 4月に入ってから一段と老化が進み、横になって寝ていることが多くなりました。横向きになって寝ていると、足をバタバタさせてなんとか自分で起き上がれる時もあるし、支えてあげないと自分で起き上がれなくなる日がだんだんと増えてきました。

 

見ているのも心苦しくなる日が多くなり、ケージを見るときは生きているのを見るとほっとして。

 

5月に入って、これはもう時間の問題…といった日々。いつ旅立ってもおかしくない状況でしたが自分で餌も食べられて、前日もケージの中をゆっくり歩いたりしていたのです。

 

今朝 6時に目が覚めて真っ先に私が思ったのは、クッキー大丈夫かな。

 

ケージをのぞいてみると、横たわって寝ていました。スポイトで水をあげましたが、飲んでいるような飲んでいないような、でももう口がほとんど動かなくて。もう数時間しかもたなそうだと感じて 1時間様子を見ながら 7時になったら娘を起こそうと思い、見守りました。

 

7時、クッキー最期になりそうだよと娘を起こしました。娘も状況を理解し、両手で包んでしばらく抱え、いい子いい子してからまたケージに戻して。年老いて体がずいぶん小さくなっているので、小さな体の小さな心臓が動くたびにトクトクっと体が動くのです。心臓の動きがだんだん変わっていくのがよく分かり、鼓動が最期の 1回を打つまで看取りました。今朝 8時半ちょっと前でした。

 

ブラウニーが旅立った時は、小さな箱があったのですが、今回はちょうどいい大きさの箱がなく、夫がティッシュの空き箱でつくってくれました。

 

ブラウニーが眠るすぐ近くの木の根元にクッキーも埋葬しました。

 

*

 

クッキーはほんとうに一生を全うして最後まで頑張りました。人間の手のひらよりも小さな大きさ、こんなに小さな体で歳老いてもこんなに力強く頑張れるんだとびっくりしたし、最期まで生き抜く様に感動と勇気ももらい、命の大きさ、小ささではなく、命のありがたさ、愛おしさを全力で伝えてくれました。

 

人間で言うと 100歳近い大往生だったと思います。クッキー楽しい想い出をたくさんどうもありがとう。私達家族のところへ来てくれてどうもありがとう。午後は娘とケージを洗って片づけました。ケージがあった場所に何もないのを見ると胸がきゅーっとなります。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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