シンガポールはご褒美 ~ 本帰国後シンガポール滞在を振り返って<あつこさんのシンガポールSTORY>

毎年3月 シンガポール日本人社会では同じフレーズを聞きます。

 

今年の本帰国は本当に多い。

 

毎年 3月のフレーズになっていましたが、今年は本当に多かったと感じます。今年は、というよりもコロナが始まって以来 2020年に入ってからこの 1年 続々と。2021年に入ってからは、加速度をつけて多くなったのは多くの方も感じていることでしょう。

  

そんな中、いつも見送る立場の私は、シンガポール生活を終えてみての経験談をお聞きしたい、触れてみたいという気持ちが常にあります。本帰国前にシンガポールで会って話もしているお友達ですが、実際本帰国した後に湧いてくるであろう想いを聞きたい、お喋りの中では出てこない部分を聞きたく、インタビュー形式で伺ったお話を記事にします。

  

あつこさんのシンガポール STORY

 

– シンガポール在住 2017年8月~2021年1月
– 上海在住 2007年9月~2017年6月

 

あつこさんは、ご主人の駐在で上海に約10年、シンガポールに約3年半の在住経験があります。シンガポールから日本に帰国されたのは今年1月下旬、少し生活も落ち着いた 3月にオンラインでお話を伺いました。

 

シンガポールでいちばん想い出に残っていることは何ですか?

 

博物館の日本語ガイドをされていたあつこさん、ガイドの活動に携わったことが最も想い出深く、それについて話して下さいました。ガイドグループに参加したのは 2018年4月、来星から 約8ヵ月後。それから本帰国までの約3年ガイド活動に携わり、想像以上に忙しかったけれど、その分やりがいがありました。とのこと。

 

特に最後の 1年はコロナの影響でガイド活動ができないながらも、オンラインを活用してガイドグループの運営に携わったこと、役員を引き受けたのは大変だったけれど、引き受けて良かった。最後の 1年で達成感を感じることができました。

 

オンラインのおかげで、ガイドメンバーの中でもなかなか話せない方と接点を持てたり、コロナ禍でも人と関わる機会が持てたのはとても良かったけれど、せっかく関りができたのでやっぱりもっと直接お喋りしたかったなぁ…。

 

またガイドグループの活動は個人だけでできるものではなく、それぞれの責任感と向上心がうまく作用して、集団の力を感じることができました。

 

シンガポールを離れてみて想うシンガポールの良い所はなんだと思いますか?

 

国として豊かな雰囲気を感じました。経済力の強さ。柔軟さ。スピード感。心の豊かさ (日本と比べて)、日本はおおらかさがない。中国にいた時はおおらかすぎて、腹が立つことも何度もありました。

 

シンガポールの前は上海に 10年お住まいだったあつこさん。中国生活と比べてシンガポールに来た時は衝撃、驚きがたくさんあったそうです。

 

顔立ちは同じ中国人 (中華系) なのに、シンガポール人は中国の方と違ってとてもスマートな印象を受けました。大きな声で喋っていない、何か列に並ぶ時、譲り合いがあったり。上海の時は常に戦闘態勢のような気持ちを持っていましたが、シンガポールではそれが必要ないことが分かり、中国ではあり得ない経験でした。

 

シンガポールは多民族のバランス感があり、いろんな人がいて、いろんな言葉が聞こえてくる。不思議な感覚ですが、それが日常なのが楽しかったです。

 

シンガポール生活を終えてみて、今どんなことを感じていますか?

 

上海からシンガポールに異動が決まった時、ちょうど逆にシンガポールから上海にスライドになった日本人の方から、シンガポールについて話を聞く機会がありました。その時 「シンガポールはご褒美だよ」と言われたんです。その言葉がとても印象的だったんです。「ご褒美」って何だろう? シンガポールはそんなにすごい所なんだ、と思いました。

 

シンガポールに来たばかりの時は、そのご褒美の意味が分からず、何がご褒美なんだろう? と思っていました。でも勝手が分からない、どうしたらいいのか分からない毎日を通過すると、だんだんとそのご褒美の意味が分かってきました。新しい環境に慣れるにはエネルギー、気力が要りますが、友達を作ったり、新しいことに飛び込んでみる。最初は誰でも不安だけれど、ネガティブにしようと思えばいくらでもできます。前向きに、自分から楽しいことを作っていくことで、日々の生活が楽しくなると思います。

 

シンガポール生活は本当にご褒美になるような日々だと思います。シンガポールも多様ですが、シンガポールで出会う日本人の方々も本当に多様。皆さんがご褒美になるようなシンガポール生活を送られますように。

 

*

 

「シンガポールはご褒美」私もとても印象に残った言葉でした。そしてネガティブにしようと思えばいくらでもできる。勝手の違う海外生活では、日本と違う事を否定的に捉えたり、できない事、ないもの、ダメな部分に目が行きがち。楽しくするもしないも結局すべてはその人次第。シンプルな法則ですが、これが一番難しかったりするのだと思います。

 

特にご主人の駐在でシンガポールにいらした方にはうんうん、と感じる部分もあったのではと思います。あつこさんの経験談が、皆さんの日々のシンガポール生活を楽しくするちょっとしたヒントになったら嬉しいです。

 

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