今日は旧正月大晦日。中国語では除夕。日本語の除夜と同じ意味。除は除 (のぞ) く、旧年を除く意味があります。
華人家庭での大晦日の過ごし方について 2つ。
華人家庭では、旧正月大晦日の晩に家族で集まって一緒に食事をすることを大切にし、大晦日に家族揃ってとる夕食のことを 団圓飯。字の通りで、団らんして圓 (円) になってとる食事の意味です。中国では年夜飯と呼ぶ地域もあるようです。
シンガポールの華人家庭では、同じ華人同士でも違う民族が交わっているのが普通なので、民族による違いがなくなりつつあります。それはどういうことかと言うと、ご主人は福建人、奥様は潮州人だったり広東人といった違いのことで、同じ華人と言ってもそれぞれ文化が違い、食文化も違うので、お正月に食べる違うものがあります。今は「チャイニーズ」で一括りになっている傾向が高いですが、民族による文化のグラデーションは今でも確実に残っています。
例えば我が家は夫が 5人兄弟姉妹で各家庭はこんな違い
1番上の姉 潮州人 – ご主人は広東人
2番目の姉 潮州人 – ご主人は広東人
2番目の姉 潮州人 – ご主人は福建人
兄 潮州人 – 奥さんは広東/客家
夫 潮州人 – 私 日本人
全員が集まると中国語の他に、英語、潮州語、広東語、福建語 (福建語と潮州語はお互いに通じやすい) そして子どもたち世代は中国語だったり、英語だったりといくつもの言葉が飛び交います。今年は全員で集まれないですけれどね。
大晦日の晩には守歳という習慣があります。歳を守ると書くとおり、寝ないで年越しをすることです。遅くまで起きていると両親、祖父母、年長者の家族が長生きをすると言い伝えられているため、子どもたちは新年の日にちが変わるまで起きている習慣があります。
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旧正月中は何をするでもなく、とにかく家族とともに過ごすのが華人の習慣。明日は新年の習慣についてお届けします。
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イラスト提供 Instagram @singapolah