雨がよく降るこのところ。雨季のシンガポールです。
シンガポールの場合、常夏なので日々の中で大きな気候変化はあまり感じませんが、シンガポールも世界的温暖化の影響を受けています。シンガポール気象局のデータによると、平均気温は 1948年からこれまでに 10年ごとで平均 0.25度上昇しています。ということは 40年で平均気温が 1度上昇。ペースがずっと同じとは考えられないので、温暖化が加速すればもっと速いペースで気温が上がるということです。シンガポールの年間平均気温は 27~28度、これ以上上がるとなると、ますます暑さが厳しくなります。雨については 1980年以降の年間総降雨量で、10年ごとに平均 67mm の割合で増加しています。
<資料参照元>
■ シンガポール気象局 (Meteorological Service Singapore) による
過去の気象トレンドデータをまとめたサイトはこちら
在星が長い方と雨の降り方が以前とは変わっているよね、と話すこともあったり。シンガポールの雨の降り方は熱帯の特徴で、ゲリラ豪雨のようにどうなるのかと思うぐらい集中して降った後、パタッと止まって、その後はさっきまでの豪雨が嘘のようにカーッと晴れるケースが多いです。この数年の傾向では、切り替えがはっきりしなく日本の梅雨時期のように 1日中しとしと降り続いたり、雨季なのに雨が少ない時期があったり、雨が 1ヶ月降らなかった年もありました。この 3~5年ぐらいでも気候の変化を感じている方も多いのではないでしょうか。
過去3年の東京、大阪、広島、シンガポールの年間 (各月) 降水量データを抽出しました。
* この数年西日本の豪雨が多いので、関西よりももう少し西地域との比較を見たいと思い、独断で広島にしました。深い意味はありません。
(単位 : mm 2020年は10月まで)
東京 | 大阪 | 広島 | SG | |
2018 | 1,445.5 | 1,651.5 | 1,878.5 | 1,708.2 |
2019 | 1,874.0 | 1,219.0 | 1,381.5 | 1,367.5 |
2020 10月まで |
1,562.5 | 1,456.0 | 1,963.0 | 1,412.8 |
データ参照元
都道府県と主要都市など各地点ごとの欲しいデータを抽出でき、とても機能的に使いやすくデザインされています。
■ シンガポール
– 降水量データはこちら
– ホームページ https://data.gov.sg/
Data.gov.sg という政府によるデータ提供サイト、気象データだけでなくシンガポールについてのありとあらゆるデータを網羅、データ量がすごいです。分析がお好きな方にはたまらないデータの宝庫、見応えあります。
シンガポールのお天気を知るアプリがあります。
– myENV (環境庁アプリ)
– Weather@SG (お天気に特化したアプリ)
の2つ
myENV は環境庁のアプリで、環境に関するデング熱、環境庁管轄のホーカー情報一覧が見やすくなっている他に、お天気情報も含まれていて Weather@SG と機能はかぶっているのですが、Weather@SG は気象情報だけに特化したアプリなので、私は両方入れて、お天気に関しては Weather@SG を活用しています。
シンガポールはマレー半島の突端で、お天気が変わりやすく、天気予報は当てにならないのですが、Weather@SG の豪雨アラートは役立つのとかなり正確です。
【豪雨アラート】
この記事を書いていたところ、ちょうど豪雨のアラートが入ってきました。雨が降る 30分~1時間ぐらい前に大体何時から何時ごろの間、豪雨になりますとアラートが入ります。この降り始めの時間が割と正確で、プラスマイナス10分ぐらいで降り始めます。降り終わるタイミングは幅がありますが、予測時間に対して更に降り続く時は、続けて降りますと再度アラートが入ってきます。
アラート設定しないと入りません。左下の!マークが出ている所から設定できます。雨の他にヘイズ、地震、津波、火山情報のアラートを設定することができます。地震、津波はインドネシアで起きるものがほとんど、火山はフィリピンの情報が多く、多くの場合はシンガポールには影響ありませんという内容ですが、広域情報をいち早く知ることができます。
【雨雲レーダー】
直近の雨雲の動きを見ることができます。これは使っている方、割と多いかもしれません。外で運動する方、野鳥を撮影する方、野外撮影に良く行く方など、外に良く行く方に特におすすめ。雨雲の大きさと雲の流れで、当分雨がやみそうにないとか、暖色だと強い雨雲なので、赤く覆われている時は激しく降ると分かります。空模様を見ていれば、雨雲が広がってだんだん暗くなり、風が強くなり、雨が降りそうだと分かりますが、二重でデータを活用すると便利です。
雨季が明けるタイミングは毎年、年明け 1月中旬から下旬ごろ。旧正月が来る前には晴れる日が多くなり、急に気温が高くなり始めます。今はカンカンに晴れる日がくるための準備期。雨季に雨がしっかり降らない年はだいたいその後の天気がおかしくなるので、雨季にはしっかり雨が降る方が良いのです。雨続きでなかなか予定通りお出かけできなかったりしますが、雨の日も楽しくお過ごしください!
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イラスト提供 Instagram @singapolah