11月下旬に南アフリカでオミクロン株が発見されてから 2週間ほど経ちました。渡航再開や規制緩和の明るいニュースが続く中、また後戻りするのかと落胆したりさせられましたが、少し時間が経ち、オミクロン株について状況が分かり理解が深まってきています。
保健省から発表されている内容を簡単にまとめます。
オミクロン株を検出する検査方法として、PCR と共に ART も有効であることが分かっており、ART を使って検知することが感染の早期発見、初期対応として重要になります。
オミクロン株は感染力が高いと考えられ、デルタ株、ベータ株と比較して、再感染のリスクが高いと考えられています。 コロナウィルスに感染して既に回復した人が、オミクロン株に再感染する可能性が高いと考えられます。
世界で発見されたオミクロン株感染ケースのほとんどは軽症で、これまでにオミクロン株による死亡例は報告されていません。一般的な症状として、喉の痛み、倦怠感、咳などが報告されています。
ここまでの報告のみでオミクロン株について結論を出すのは早いです。今後数週間の間により多くの情報を得て、オミクロン株がデルタ株よりも深刻であるかどうか評価する必要があります。
従来のコロナウィルスワクチンがオミクロン株にも有効であり、特に重症化を防ぐと見られています。ただし、これまでの亜種と比較して、ワクチンの有効性に関する研究は、現在も引き続き進められています。これまで通りワクチン接種、ブースター接種が有効であると考えられており、保健省としては引き続きブースターを含めた接種を進めます。
ここまでの内容は、12月5日に保健省から発表されたものを簡単にまとめたものです。
■ 2021年12月5日 MOH オフィシャルリリース
UPDATE ON COVID-19 OMICRON VARIANT
オミクロン株は未知の脅威であり、まだ症例や情報が少ない事もあり、今の時点で結論を出すには早過ぎ。十分な警戒は必要ながらも、世界的にはこれがコロナウィルスの新たなフェーズになり、終息方向につながる希望的観測も多く出ています。
逆を考えると、これまでのように数日で状況が急変したり、規制が急にとられる可能性もあり、何が起きるのか、どうなるのか、こればかりは誰も分かりません。シンガポールの対応としては引き続き慎重であることは変わらず、緩和はこれまで通り少しずつですね。大きな緩和などの期待はなさそうだけれど、私は前向きに捉えています。
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