8月6日 本格的なニューノーマルに向けて大きく進む緩和策の発表がありました。
発表の前日 8月5日、Lawrence大臣がコロナ対策について近々アップデーをする予定と発言。“ I will give an update on the Covid-19 situation soon.” その soon はどれぐらい soon なのか微妙なところでした。発表が多いのは決まって金曜日の午後ですが、18時過ぎても動きがないとなると今日はもうなさそう… と思ったところに突然のニュース速報。
時間設定まで意図して計算し尽くされているのか、そうでないのか知る由もありませんが、意図がないわけではないでしょう。仮にそこまで意図していないとしても、日々の状況をモニタしながらギリギリのところで調整しながら、時間帯を選んでいる余裕すらないとも思います。結果的に絶妙のタイミングになるよう常に天からの強力なサポートがあって、見えない力を味方にしているとしか思えません。ナショナルデー 3日前のタイミングで今回の内容を発表するとは最高の演出。さすがシンガポール。
2021年8月10日より
– 外食、人との交流は5人まで可能に。
* ワクチン接種または非接種でも陰性証明があれば 5人に含まれる。
* 12歳以下のお子さんは同世帯であれば5人に含まれる。
– ホーカー、コーヒーショップでの飲食はワクチン接種有無に関わらず 2人まで可能。
– 他世帯訪問も 1日につき5人まで可能に。
– 人との交流は 1日に2回まで。
ワクチン接種者とは
– ワクチン接種2回完了から2週間経過している方をワクチン接種者とする。
– ファイザー、モデルナに加え、シノバック、シノファーム、アストラゼネカなども含まれることとなった。
他、スポーツ観戦、イベントなどに関する規制緩和もありますが省略しますので、必要な方は公式発表内容をご確認ください。
■ 2021年8月6日 MOH オフィシャルリリース
PREPARING FOR OUR TRANSITION TOWARDS COVID RESILIENCE
8月5日時点で、人口の 67% が2回接種完了 (78% が1回接種完了)
– 現在、ワクチン接種率は、毎日 1% アップで推移している。
– 8/9 ナショナルデーまでに 2回接種完了が人口の 70%に達する見込み。
<今後の段階的緩和に向けて>
– 接種率が 80%に達した時点で、更なる緩和策を予定している。
– 経済活動再開、海外渡航再開を進めていく。
– ワクチン接種有無によって区別した対策をとっていく。
2021年8月10日から
高リスク国からの入国で、就労ビザ保持者とその家族 (DP保持者) は、ワクチン2回接種を完了していることを条件に、入国審査を開始。ワクチン接種の定義は、前述と同じ通りです。
2021年8月6日時点
– ブルネイ、香港、中国、マカオ、ニュージーランド、台湾が低リスク国。
– 日本を含むそれ以外の全世界の国が高リスク国対象になります。
他、詳細条件はこちらでご確認ください。
■ 2021年8月6日 MOM オフィシャルリリース
Resuming Entry Approvals For Vaccinated Work Pass Holders And Their Dependants
以上、細かい内容は多岐に渡りますが、主な部分のみについて触れています。
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ナショナルデーまでにワクチン接種率 3分の2達成を目標に進めてきましたから、その通りにやり遂げる実行力に拍手。シンガポール最大のお祝い、ナショナルデーをきっかけとして、更なる挑戦に向かおうとしている意気込みも感じます。また、お祝いムードの上昇気流を上手く使って盛り上げる手法もシンガポールならでは。2日後のナショナルデーに向けて、延期されたパレードの 21日に向けて、月末にはナショナルデー後の首相演説もあります。
ナショナルデー月間の8月にふさわしいナショナルデーギフトが用意されたと感じます。
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