リークアンユー氏、生前よりただならぬ愛妻家として知られていますが、ご逝去されニュースやメディアではその愛妻家ぶりが更にクローズアップされ、リークアンユーさんと奥様の逸話が尽きません。
奥様は2010年に先に旅立たれ、リークアンユーさんが急に老け込んでしまったのは最大のパートナーを失った後のこの数年の事。
偉人がそれまでに見せた事のない弱みをはじめて見せたそうです。
奥様が亡くなられた後、年を追って痩せ細っていたことが、それを一番如実に表していました。
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シンガポールは世界有数のクリーンな政治で知られています。
■ Transparency International による世界各国の透明性調査
2019年調査結果 毎年 世界で3～5位辺りにランクされています
シンガポールでは公私共に極めてクリーンな人物でなければ政治家になれないし、一度でもスキャンダルやダークな部分があると政界から追放されます。数年前に与党の国会議員だった方はたった一度の不倫が原因で、辞職に追い込まれました。
不倫、汚職などのスキャンダルが政治家の運命を絶つ絶対にあってはならないものというのも、リー氏が家族を愛せない者に国を愛せるはずがないという考えを政治家にも浸透させていたからです。
また、イギリス植民地時代からシンガポールの草創期は公共サービスに従事する者による汚職が絶えませんでした。国民から信頼される国（政治）のシステムをつくり、公平な社会を実現するため、リークアンユー氏の意志のもとで設立されたのが、CPIB – Corrupt Practices Investigation Bureau 汚職だけを専門に調査する政府機関で、首相府直轄の独立した政府系機関です。
リークアンユー氏の偉大さは政治家としての指導力だけでなく、一人の人として、シンガポールに全ての魂を注ぎ込んだのです。
I have no regrets.
I have spent my life, so much of it, building up this country. There’s nothing more that I need to do.
At the end of the day, what have I got ?
A successful Singapore.
What have I given up ?
My life.
by Mr Lee Kuan Yew
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イラスト提供 Instagram @singapolah
