KTV を発端としたクラスター発生、感染拡大となり再び規制強化、P2HA に戻ります。
5月からの流れを一度整理。
期間 : 7月22日~8月18日
– 外食禁止
– Social gathering は2人まで、他世帯への訪問は 1日に2人まで、他者との交流は 1日2回まで。
– 引き続き原則自宅勤務。
* メインとなる規制事項のみ
■ 2021年7月20日 MOH オフィシャルリリース
GOING BACK TO PHASE 2 HEIGHTENED ALERT
いい加減にして、やってらんねー、と感じる方も多いでしょう。シンガポール人も、外国人も。
シンガポールの合言葉 SG United や We are all in this together とはどういう意味なのか?
表面的に「皆で共に乗り越えよう」の意味ですが、その言葉の意味以上にもっともっと奥深いものがあります。
こういった予測不能な状況や困難を乗り越えようとする時、その中には必ず乗り越えられない人が出てきます。例えば先日の KTV のように決まりを守らない人たち、協力できない人たち、自分だけ良ければいいと思う人たち。
決まりを守らなかった事に対して処罰を受けたり、代償を払うのは当然ですが、できない人がいるのをなくすのは、できる人の責任でもあるのです。責任という言葉が重すぎるなら、できない人をなくすのが、できる人の仕事、使命。どうやったら、皆で進めるようにするか考えるのができる人のする事。
全く関係のない事に誰もが責任を持ってという意味ではなく、同じ社会に暮らす人として共に手を差し伸べる、そういう気持ちの持ち方、姿勢であることが必要だという意味です。
これは多様を大切にするシンガポールの基本的な考え方でもあります。できる人、気持ちに余裕のある人が、できない人も一緒に進めるように力を合わせて進むのです。それが We are all in this together の本当の意味。
すごい事をするのではなく、自分の周りの人を励ましたり、気遣ったり。できる人は何か行動を起こせば良いです。私の周りにいるシンガポール人の友人は、それを実践して見せてくれる人ばかり。模範となるような行動、言動をいつも見せてくれます。彼ら彼女らの行動を見たり、一緒に時間を過ごす事で、私も常に学んできました。だから私もそういう人でありたいといつも思っています。
We are all in this together 実践して具体的な行動にするのは本当に難しいです。理想と現実のギャップもあります。それでもやっぱり「みんなで共に乗り越える」。ここに尽きるのです。私もこのことを真に理解したのは在星 10年が経った時でした。それぐらい理解するのは簡単ではないですが、その小さな断片でも伝えらえたら、というのがこのブログが存在する理由です。
5月の感染力の強いデルタ株に始まり、ここまで規制と緩和の繰り返しで、いろいろな面で疲れが出て来ていると思います。気持ちに余裕のある方は、できる範囲で自分の周りの人への声かけを意識するとか。たいした用事はなくても元気?とメッセージを入れてみる、ちょっとした事でお互いに気遣い、励まし合うのが必要だと思います。
不満や愚痴を聞いてもらえる友達づくりも大切だと思います。そういう友達がいれば、話を聞いてもらい、関係をつくる。こんな話したら迷惑かな…と思ったりすることもあるかもしれませんが、人は話を聞くだけでも他人の力になれたら嬉しいものです。何気ない小さな事が次につながっていくと思います。
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世界的なコロナ禍で、起きているのはどこにいても大なり小なり同じこと。規制や不満のない場所など存在しません。できない事に意識を向けるよりも、どうやったら乗り越えられるかを考えられる人でありたいと思いませんか。
We are all in this together.
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