記者会見 ~ シンガポールでのコロナ発生から1年が過ぎて

シンガポールで初のコロナ感染者が発生したのが 2020年1月23日。それから 1年。この 1年を振り返った記者会見が行われました。

 

Straits Times ニュース記事

 

Gan大臣 と Lawrence大臣のお2人が記者会見され、ニュースではポイントとなる点のみがとりあげられていましたが、物好きな私、100分の記者会見全部見ました。会見でどんなことを話しているのか、1つ1つ発する言葉がどんなものか、その言葉からシンガポールがどんな国なのか理解できるので 100分でも見れてしまいます。

 

過去 1年を振り返って、何がいちばん大変でしたか、この先の 1年はどうなると考えていますか、といった割とありきたりな質問についての答えはもう目新しくないと思いますので、そんな中、いちばん興味深かった質問がこちら。この 1年対策本部の責任者として対応してきて、お互いに印象が変わった点はありますか? という記者さんからの質問。

 

Gan 大臣は Lawrence 大臣に対して、彼は意思決定に長けている、意思決定がとても速い、と高く評価。彼と共に対策本部として当たってきてとても嬉しく思いますと話されました。

 

続いて Lawrence大臣。Gan大臣と Lawrence大臣はひとまわりほど年齢が違い、若手の Lawrence大臣にとって Gan 大臣は大先輩。(政治家としても人としても) mentor と敬意を表すところはさすが。Gan 大臣が保健省大臣であるのに対し Lawrence 大臣は、保健省とは別の視点から意見を取り入れ、共に乗り越えてきましたといった話がありました。

 

写真は記者会見中のスクリーンショットより

 

お二人が和やかに話されているのを見て感じたのは、もし対策本部責任者がこのお二人ではなかったら、今のシンガポールとは違っていたかもしれない、そう感じました。もしも他の誰かだったら、もっと状況が悪かったかもしれないし、もっと違う対策をとって、もっと良かったかもしれない。意見はいろいろあると思いますがそんなの誰にも分かりません。会見の中で、ウィルスについて分からないことが多かったという話が何度も出てきましたが、正解や回答が分からない中、最善を尽くしてきたのだなと感じられる内容でした。

 

また対策本部としてご自分達でどれぐらいの評価をされますか、という質問に対して、パンデミックが終わってから全ての対応がどうだったかを振り返り、その時に点数をつけることはできるかもしれませんが、今どう評価するかは早過ぎるといった答えもありました。

 

■ ワクチン接種に関して

会見では、現在進んでいるワクチン接種について現実的な話もいくつかありました。現在医療従事者や感染リスクの高い職業に就いている方への接種が始まっていますが、今後一般国民に接種の順番が回ってきた際、接種は個人の自由ですが、個人で受けない選択をした人にはワクチン接種の機会はないかもしれないとの発言あり。(接種しない事を選んだ人のためにわざわざ在庫を確保して残しません、という意味。) 免疫不全、各種疾病、妊婦さんなど接種ができない人と、個人的な理由で接種を選択しないのは全く別と明言。

 

■ 細かな規制緩和、引き締めなどの変更は随時あるでしょうけれど、総合的には今後 1年~1年半 コロナ禍が続くのは変わらないと見ているとのこと。ワクチンを接種しても海外に渡航できるようにはならないとの話もありました。

 

私はワクチン接種の順番が回ってきたら、拒む理由もないし、ありがたく受けるつもりです。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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