感染が広がっている外国人労働者への対応ですが、政府対策チームとは別に様々なNGOやボランティア団体が寄付、支援活動を行なっています。
その中で最もアクティブに大きく活動しているのが CMSC (Covid19 Migrant Support Coalition)
* CMCS facebook ページはこちら ページは今週4/22に立ち上がったばかり
CMSC とは、外国人労働者の支援をしている4つの組織が連合を組んで活動を始め、今とても大きな支援活動となっています。
4つの組織は
– Citizen Adventures
– ItsRainingRaincoats
– Migrant x Me
– Singapore Migrant Friends
この4つの支援組織は、以前より外国人労働者の支援をしてきました。具体的にはラマダン、ディパバリ時期にお祝い用の食事を提供したり、様々な交流会を開催したり、息抜きやレジャーのためのイベント開催、またシンガポール人を始めとしたシンガポール在住者に外国人労働者について知ってもらうための啓蒙活動など。
連合チームの指揮をとる1人、シンガポール人男性の Cai Yinzhou さんと知り合いであること。彼が主催する外国人労働者の生活を垣間見るウォーキングツアーへの参加は、私が主宰する在星日本人向けのグループに呼びかけて、昨年はそのツアーに2回参加し、とても好評だったこともあり、CMSC (Covid19 Migrant Support Coalition) – 以下CMSC の活動についてお届けします。
CMSC では一般からの寄付金により食料品、日用品(洗面用具など)をドミトリーに配達しています。ボランティア活動もエッセンシャルとして政府許可を得た上で活動しています。
寄付金は $300K を達成した後、数日前に更に達成額を $1M に引き上げて続行中。デフォルト設定が $50からとなっておりますがいくらからでも寄付できます。少額で構いません、外国人労働者の方々への支援のお気持ち、できる範囲でご協力をお願いしたいです。
日本人の方は、「微力ですが」と言って下さる方が多いです。私も割と使う「微力ながら」という表現。何か大きなことをする時、1人1人の力は小さくて、本当に微力だと気づかされます。それと同時にその小さな力の全てが、大きな力となるのを強く感じます。もしも裕福な慈善家が1人で1万ドル出資してくれたらそれもすごいこと、だけど、1人が1ドルずつ貢献して、1万人の人から集まった1万ドルの力強さは何とも言い難い温かさとパワフルさを感じます。
CMSC の指揮をとる中心人物である Yinzhouさんは、様々な社会活動を行っています。外国人労働者支援以外にも、地域のお年寄りへの無料ヘアカットサービスなど。ゲイラン地区で生まれ育ち、同じ地域に住む外国人労働者に親切にしてもらったことがきっかけで、外国人労働者の方達と仲良くなるのですが、同じぐらいの年齢のワーカーさんたちが、自分とは全く違う環境で生活している現実を知り、疑問を持つようになったことが支援活動につながっています。
2017年、同じ若い世代の励みとなる人、ロールモデルとなる人に与えられる Singapore Youth Award も受賞しています。
シンガポール政府観光局認定ガイドでもあり、ガイド資格を活かして外国人労働者の生活や課題について伝えるウォーキングツアーを主催しています。
* 観光局サイトに彼について日本語の記事がありますのでご覧ください。
* 観光局による動画も見てくださいね!
彼はコロナ以前から国会議員とも繋がって、地域社会の問題を訴えたり、外国人労働者に対する生活向上をリクエストするなど、国への支援も要請しています。私は一度、政治家にならないの? と聞いたことがあります。返事はうーん、、、といった様子でした。政治家の道も考えているけれど、現場が好きなのだろうという印象を受けました。
皆さまもご存知の通り、シンガポールの暮らしは外国人労働者によって支えられています。電気ガス水道が不自由なく使えること、地下鉄から空港まであらゆるインフラ、施設の建設、こうして自宅待機中もインターネットが使え連絡がとれること、ネットを使うための地中ケーブルは彼らのような外国人労働者が敷いています。外国人労働者なくして私達の生活は成り立ちません。彼らが元通りの生活に戻ることは、私たち、そして社会全体の回復にも繋がります。
■ ファンドレイジングサイト
https://rayofhope.sg/cam…/covid-19-migrant-support-coalition
■ 支援連合 CMSC (Covid19 Migrant Support Coalition)
https://www.facebook.com/SG.CMSC/
CMSC ロゴに込めた想い
シンガポールの工事現場でよく使われている4言語で書かれた ”危険立ち入り禁止” をイメージして います。4言語の代わりに、英語、タミル語、ベンガリ語を使い、CMSCの文字は円形からデザイン、外国人労働者と共に丸く繋がることをイメージしています。
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