6月24日 コロナ対策本部による記者会見でアップデートがありました。
今回の発表は、ワクチン接種プログラムについてと、海外渡航再開などニューノーマル化でどのようになっていくのか Road Map (今後の指針) について。内容は今までにも話されてきた事で、特に目新しい事項はありませんでしたが、ワクチン接種率が加速するに伴い、今まで以上に現実味が増したのを感じ、規制内容ではなく、具体的な今後に踏み込んでいくのを感じるものでした。
■ いちばん直近に関する発表内容では、人数規制の 2人から 5人への緩和は7月中旬を予定。
ニューノーマルとなる最大の鍵はワクチン接種。5月31日の首相スピーチでは、7月上旬までに人口の 3分の2が 1回目の接種を受けることを目標としていましたが、これは達成できそうな為、昨日新たな目標として設定されたのは 8月9日ナショナルデーまでに人口の 3分の2が 2回の接種を完了すること。
* 2021年6月21日時点 MOH保健省データによると
シンガポールの人口約570万人に対し
1回接種済み 約52%
2回接種完了 約36%
* 3週間前 5月31日との比較
1回接種済み 約40%
2回接種完了 約31%
リー首相ソーシャルメディアの投稿では “Let’s all play our part, so that come 9 August, we can hit that target and celebrate our nation’s birthday with pride and joy. – LHL ” 皆さんそれぞれが役割を果たし、8月9日までに目標を達成し、国の誕生日を誇りと喜びと共に迎えましょう。と発信されています。
■ 12歳から39歳の外国人 (PR、長期滞在ビザ保有者) の接種予約は 7月2日から開始。
■ デルタ変異種による感染拡大時、より多くの人を守るため、少しでも多くの人に 1回接種を進め 2回目接種までの間隔を現在も 6~8週間とっていますが、準備が整い次第できるだけ早く 2度目の接種を従来の4週間後に戻す予定。
現在政府が準備しているニューノーマル下での指針はワクチン接種完了した人向けのものと発表がありました。国内向け、国外向けに分かれ、国内向けはシンガポール内での大規模イベント、宗教イベントに参加できるなど。そして誰もが気になる国外向けの海外渡航に関して。ワクチン接種完了している人は、シンガポール帰国後の隔離短縮、免除など。発表は soon とのことで、ほぼ出来上がっている状態、後は微調整のみといった状況と思われます。
ワクチン接種に関して選択できる余地を残し、接種しない選択をする方を批判することなく、でも接種をすれば今後このようなベネフィットがあるといった条件を提示した上で、嫌味なく接種を強力に勧めるシンガポール政府のやり方はスマート。本来もっともっと強制的にワクチン接種を推し進めたい面はあるに違いありませんが、何事も無理やりは上手くいかないもの。あらゆる手段を使って、本人が自ら接種を選択するような進め方は素晴らしいと感じます。
■ ニューノーマル下での政府指針を作成中 : Straits Times 記事
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これまで記者会見、政府による発表と言えば規制ばかりでしたが、今後に向けた具体的内容によりシフトし期待を持てる発表が嬉しいですね。
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