4月29日 コロナウィルス感染報告、合計 35件のうち輸入ケース 19件、国内感染ケース 16件と、国内感染ケースは 9ヶ月以上ぶりの高水準。
2020年後半から感染のほとんどがシンガポール外からの輸入ケース。輸入ケースは 1日 30件、40件報告されることはあっても、この 9ヶ月以上国内ケースは数件にとどまり、多くても5件程に抑えられていました。
国内感染たかが 16件とは言え、9ヶ月以上ぶりの国内感染ケース増で 2桁。
国内感染 16件の内訳は
8件 タントクセン病院内での感染、感染源は看護師
7件 チャンギ空港入管職員が感染 → その家族に感染
1件 感染経路不明
タントクセン病院での感染は、フィリピン人女性看護師が感染源となっており、彼女は 2月にワクチン接種 2回目を完了しています。病棟内で看護師から患者さんにも感染が確認されており、シンガポールでコロナ始まって以来の院内感染クラスターとなりました。シンガポールのコロナウィルスに対応する医療現場の中心地は、国立感染センターと隣接するタントクセン病院であり、昨年の危機的状況でも院内感染なしで乗り越え、今になってタントクセン病院がクラスターとなるのは皮肉なものです。
9ヶ月以上に渡って感染を抑えられていても、いつどんな状況であっという間に状況が変わるかもしれない、コロナウィルス抑え込みの難しさを感じます。
このクラスターを機に、タントクセン病院とチャンギ空港での感染検査を集中的に進めているため、検査数が増えればこの後、感染者報告数が増える可能性も高くなります。国内感染報告についてアップデートされるニュースも続々と入っており、注意して状況を見る必要がありそう。
■ 2021年4月29日 MOH 発表内容
■ Straits Times 記事 (この件に関する記事が他にも多数ありますが)
長らく感染が落ち着いていて、もう見なくなっていると思いますが、MOH から発表している日々の感染報告一覧表が見やすいので改めてシェア。この一覧の中にあるグラフを見るとこれまでの流れ、状況が掴みやすいです。
■ COVID-19 Situtation Report
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