Dear World
これはシンガポール政府が ”Dear World” と題して、世界に向けて打ち出した動画メッセージ。1分30秒の中に詰まったシンガポールの本気度、すごい。
発信元は Economic Development Board Singapore (EDB) シンガポール経済開発庁。政府機関でシンガポールを世界に向けてプロモートするシンガポールの戦略的機能があり、スマート、エリートな政府機関。保健省や教育省などは個人の日常生活で関わる事がありますが、経済開発庁は企業向けなので、お仕事で関わる方には知られていますが、個人ではその存在に触れる機会がなく、あまり知られていませんがダイナミックな存在です。
■ Economic Development Board Singapore ウェブサイトはこちら
日本語版があります
リー首相もソーシャルメディアでこの動画について触れており、シンガポールが国として世界に向けて発信するメッセージと捉えられます。
コロナで何もかも壊滅的になったシンガポール。コロナの影響はシンガポールだけでなく、どこの国も同じですが、シンガポールは資源のない小国のため、世界の国々が波に乗っている時、シンガポールも共に波に乗ることができ、うまく波に乗っている時はその恩恵を最大限に受けることができますが、世界的に景気が悪くなればその影響をもろに受けます。
世界が静まり返ったらシンガポールは息ができなくなるのも同然。世界に誇れるチャンギ空港も、金融ハブも、観光業も、世界が動いてくれないことには、シンガポールは力を発揮することはできないのです。今までにも世界的な景気後退は何度も経験して乗り越えてきましたが、コロナの影響は今までにない苦難と、誰もが経験したことのない荒波。
でも ここで屈する訳にはいかない。これまでにも数々の苦難を乗り越えてきたように、私たちは決して諦めないし、また立ち上がる、そんな力強い意志のこもったメッセージ。
特に動画の後半部分は強いメッセージを感じます。
エンディング部分はさらに。
we won’t be beaten.
Planes can be grounded.
but our spirit,never.
Dear World,
Together
we will rise again.
私たちはこの困難に屈しない。
飛行機は今は飛べないけれど。
私たちまで羽根を失ったわけではない。
世界のみなさん、
世界的パンデミックではありますが
わたしたちと共に再起しましょう。
* 私なりの意訳なので皆さんの解釈に置き換えて読んでください。
Dear World とタイトルがつけられていて、シンガポールはこのコロナ禍でも再起します、共に進みましょう。と世界の国々に向けて、世界の方々に向けて発信したメッセージですが、これは、シンガポール自身の誓いであり、自分たちを鼓舞する声なんだと思います。
個人や民間企業ならともかく、国としてこういうメッセージを打ち出せるシンガポールの力強さ、たくましいです。起爆剤となり、コロナからの再起をリードする立場となって、世界の国々にエネルギーを注入していってほしいです。
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イラスト提供 Instagram @singapolah
