シンガポールでは 11月に入ってから、コロナウィルスのドミトリーを含む国内感染ケースゼロの日が続き 11月24日まで 14日間連続ゼロケース。
感染ケースを国内感染、ドミトリー内での感染、国外からの輸入感染の 3つのタイプに別けており、海外からシンガポールへ入国する人からの感染が見つかる輸入例は日々報告されています。
■ シンガポールの感染者数推移グラフ
(グラフ画像をクリックでデータ元サイトに移動します)
5月中旬をピークに右肩下がりになっているのが分かりますが、この先の曲線がどうなるかは未知…。
累計感染者数 : 58,183
死亡者数 : 28
シンガポールでは死亡率が極めて低いことも特徴。医療設備、環境、技術の充実と大量の感染者が出たドミトリーでの感染は、年齢層が若い外国人労働者なことから軽症ですむケースが多いのが主な理由とされています。
シンガポール内ではコントロールできている状態、現状は落ち着いていますが、世界的な状況を見ると安定した状況とは程遠く、14日間連続ゼロケースは目先の達成感、指標にはなるものの、気を緩められない厳しい状況が今後も続きそう。台湾では 200日連続ゼロケースの実績もあり 14日では序の口かと。
現在日本では緊急事態宣言が出た 4月、5月以上に感染が広がり、日本からシンガポール入国の際、隔離が自宅可から指定場所のみに再び変更になったのは 今週 11月23日からのこと。また、香港 – シンガポール間でのトラベルバブル、PCR検査での陰性確認など一定条件をつけた観光旅行での往来開始を予定していましたが、一旦中止となり、文字通りバブルのごとく消えてしまったとニュースになっています。
10月20日の政府会見では早ければ年内にフェーズ 3 へ移行するとのこと。現在の外出 5人までの規制を 8人に緩和するといった具体案も出てきて、計画通り実施に踏み切るのか、それとも延期して来年に持ち越すのか。いつでも移行できる準備はできていると察しますが、個人的には怪しい雲行きになってきたなぁ…と感じています。
ちょっとした対応の遅れ、油断からシンガポールでは 4月、5月ドミトリーでの爆発的な感染拡大に繋がったので「いつ爆発的になってもおかしくない」と教訓になっており、慎重に慎重に対応しているのを感じます。
現在国内感染に限って落ち着いているのは、多くの人々による努力の結果でもありますが、一方で日常シーンでは買い物、外食などはかなり「密」に戻っている場所も多く、政府会見でフェーズ 3への移行は国民皆さんの協力が必要であり、国民の皆さん次第との通り、現状はどう評価されるのか。
■ Safe Distancing Ambassadors など各見回りスタッフについて
ショッピングモール、飲食店、ホーカーなどで見かける赤いシャツを着た Safe Distancing Ambassadors の方々。彼らは様々な雇用形態で Safe Distancing Ambassadors として働いています。このシステムを導入した当初は主に各政府組織から職場を一時的に変える形で Safe Distancing Ambassadors として働いたり (例えば金融局スタッフが 3ヶ月一時的にポジションを変えるなど)、最初は人が足りなかったので、各省庁のどの部署から必ず何名選出といった形で、本来の職場を変える形で Safe Distancing Ambassadors ポジションに就いたりしていました。
他にはコロナで大幅に業務が減った民間企業のスタッフに Safe Distancing Ambassadors としてお仕事してもらったり (ホテル業、航空業界を始め他多数民間企業を含む政府系民間企業など)、ガイド業がなくなった観光局ガイドの方。現在は政府から直接雇用の他、運営を民間企業にも一部シフトしており、パートまたは一時的なフルタイムのお仕事として働いている方が多いです。
全員が全員というわけではないですが、私は一生懸命任務をこなしていると感じる人をよく見かけます。一度ホーカーで周りの人に声をかけながらとても熱心に働いている方がいるのを、私は食べ物を買う列に並びながら感心して見ていました。あまりにも一生懸命されているので Thank you for your duty. と声をかけたら My pleasure と返ってきました。
Safe Distancing Ambassadors 役割としては些細かもしれませんが、政府主導でこのようなシステムをつくり国民に協力を求める動きがとれるのは素晴らしいこと。
■ 2021年旧正月、チャイナタウンの年末市も中止決定に
来年2月の旧正月、毎年恒例チャイナタウンでの年の瀬市。1989年以来続いている年末市ですが初の中止が決定となりました。クリスマスが終われば、旧正月モードに入ります。出店を予定されているオーナーは今の時期から準備に入るので早い決定ではありません。残念ではありますが、期待を持ち続けるよりもできるだけ早い時点での中止決定をして、気持ちを切り替えるのが良いでしょう。
今年の旧正月とほぼ同時に始まったコロナ。イースター(キリスト教)、ハリラヤ(イスラム教)、ディパバリ(ヒンズー教)、クリスマス(キリスト教) と、今年どの民族、どの宗教のお祝いも盛大なお祝いはできませんでした。今年の旧正月前半、かろうじてお祝いができた状況だったので来年の旧正月で一巡する形に。
みなさま引き続き健康第一で。友人、知人、職場の方など周囲とまめに連絡をとったり、お互い励ましたり助け合うことで共に前向きな環境や姿勢をつくるのが大切だなと感じます。
バナーをクリックで応援お願いします!
にほんブログ村
イラスト提供 Instagram @singapolah