高機能布マスク配布にあたって、政府はこれまでのマスク現地調達を可能とした壮大な舞台裏を公表

サーキットブレイカー明け後も引き続きマスク着用が必要なことを見込んで、政府はウィルス予防効果の高い再利用可能な布マスクを配布すると発表。時期はサーキットブレイカーが終わる5月末頃を予定しています。

 

CNA ニュース記事はこちら

 

同ニュース記事より、自動販売機によるマスク配布も予定

 

自販機に ICをかざすことによって、1人当たりの割当数を越えないように管理されていると動画で説明しています。子供サイズ、大人サイズあり。

 

このことから分かるのは

・ これまでにもずっと言われてきたように、コロナ長期化を見込んでいること。
・ 次回のマスク配布が最後ではなく、例えば期間で区切って1ヶ月に1人1枚とか。今後何度も配布する可能性が高いこと。(再利用可能とは言え長期になると交換が必要)

が予想されます。あくまでも私見です。

 

この、今までよりウィルス感染防止効果が高い高機能布マスクを配布するにあたって、政府は中国で感染拡大が始まった当初から数か月に渡って、シンガポールでのマスク現地生産を急速に進めてきた舞台裏について公表しました。

 

政府公表内容

・中国で感染拡大が始まった時点で、世界的に深刻なマスク不足になることを予測し医療従事者向けにサージカルマスクとN95マスクを確保する必要があった。

・以前は海外のパートナーとサージカルマスクを協同で製造する契約を結んでいたが、世界的にマスクの需要が急激に高まり、契約の一部が実現できなかった。

・そのため STエンジニアリングによりシンガポールで生産できる態勢を急速に進めた。

<STエンジニアリングは政府機関ではありませんが、政府と密接に関わる企業でシンガポール陸海空軍の武器製造、輸出を始め、テクノロジーを駆使した航空、宇宙関連事業、開発などを手掛けるシンガポール有数の大企業>

・ シンガポールでのマスク生産能力について多くの噂や憶測があり、世界的にサージカルマスクの需要が逼迫していることもあって、製造ラインや原材料調達を妨害される懸念があり、マスク現地生産についてこれまで公表することができなかった。

・ 現地生産を進めている最中、感染拡大が長期間続いた場合、サージカルマスクだけに依存することが解決策にならないと認識し、布製マスクの製造と備蓄を開始。

・この数週間で、Aスター(政府系科学技術研究機関)による研究と、シンガポールの衣料繊維メーカーと協力し、再利用可能な布マスクに使用される素材の改良を行っている。より効果的にウィルス感染を防ぐことができ、長い時間着用しても快適なマスクである。

・ 今後も感染が繰り返し発生し、再びサージカルマスクの需要が急激に高まる可能性もあり、特に医療従事者向けのサージカルマスクの備蓄を引き続き行い確実に供給できる体制を整える。

・ここまでの過去数か月、とても長い道のりでしたが、国全体の努力のおかげです。限界をも超えた企業と個人の皆さまの努力によるものです。本当にありがとうございます。皆さんが不屈の精神で取り組んだ粘り強さと、レジリエンス(困難から立ち上がる力)に感謝し称賛します。

と発表しました。

 

3度目となるマスク配布も有難いですが、常に先々を予測し、必要なことに対してマンパワーを動員して最大限に注力する情熱に敬服します。

 

サーキットブレイカー期間中、無料相談を行っております。お気軽にご連絡ください。

 

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