2020年4月16日
サーキットブレイカー10日目。
感染者数が3桁で増え始めたのも
サーキットブレイカー発動日の
4月7日からで、10日連続。
昨日は1日の感染者 728人と
過去最高で4000人を突破し
累計 4427人となりました。
数字だけを見ると心配になり
決して楽観視できるものではなく
危機的状況ではありますが
政府としては想定内であり
症状が軽い感染者向けの
ワーカーさん向け療養施設として
チャンギエキシビジョンセンターを
10日前から準備していたとのこと。
この施設には2800人収容可能。
8-10人が区切られた1つのスペースで療養
画像は MINDEF 防衛省より
シンガポールには政府管轄下の
労働者向けドミトリーが43ヵ所あり
昨日までに12ヵ所のドミトリーが
隔離対象施設となりました。
43ヵ所全ての労働者は
20万人と報告されています。
* CNAニュース記事
また先週のうちに
感染の恐れがない労働者について
– 港湾地区内にあるフローティングホテル
– 軍キャンプ地(Bedok,Jurong)
– HDB空きスペース
などあらゆる場所を利用して
感染者と非感染者を分ける
作業に取り組んでいます。
半日、1日単位で
状況が大きく変わるので
いつどうなってもおかしくないですが
現状、政府見解では管理可能想定内。
■ 逆にどういう状況になったら 管理不能 uncontrollable なのか
感染検査も追いつかなくなり
感染者であろう軽症者の
検査をしなくなった場合
軽症の場合はコロナ疑いでも
医療機関で対応しないで
若い人、体力のある人は
自宅で自己治癒してもらう。
これはイギリスを始め多くの国で
行われており、自宅療養で自然回復
するケースが多数報告されています。
医療施設のキャパオーバーで
重症患者しか治療できなくなった場合
DORSCON 感染症警戒レベルが赤になります。
そうなった場合
感染疑いのある人を
全員検査できなくなり
報告される感染者数より
感染者がいることになるので
このところ続いている感染者増は
数字だけを見ると脅威的に感じますが
感染者数を把握できている状態であり
controllable –管理できている- なのです。
私もとても心配です。
そして一番心配しているのは
現場で対応に当たっている方々と
政府トップの方々でしょう。
心配ないと言える状況ではないですが
心配する時間すら惜しんで
信じて最善を尽くすのです。
Mind over matter.