シンガポール版 Go To 観光業促進バウチャー配布スタート

日本でも Go To キャンペーン関連の件が何かと話題になっていますが、シンガポールでも 12月1日から Go To キャンペーンとほぼ同じ、コロナで打撃を付けた観光業を促進するためのバウチャー配布が始まりました。シンガポールのものは SingapoRediscovers Vouchers というネーミング。

 

18歳以上のシンガポール国民に 1人$100 配布されるもので、デジタルバウチャーなのですが、夫宛にわざわざ封書でお知らせが届いていました。いつものように 4言語によるお知らせ。

 

ホテル、アトラクション、国内ツアーなど 5つのパートナーサイトから選ぶことができ $100 を支払いに当てることができます。昨日、どれがいいかねぇ? やっぱりステイケーションがいいよね、と夫と見ていたのですが、ホテル宿泊は意外に高い所が多く、他のプロモーションを使った方がお得なのではといったものも多く、あれこれ見てみたものの結局決められないままでした。

 

ご興味ある方はどんなプランがあるかご覧ください。画像をクリックでリンク先に飛びます。

 

配布が始まった初日 12月1日、5つのパートナーサイトが独立してあるのが分かりにくく、どうしてバウチャーが使えるサイトを一括にしなかったのかといった声も数多く上がっていたというニュースも目にしました。

 

■ デジタル化推進による高齢者対応への課題

このバウチャー配布がデジタルバウチャーで Singpass を使わないと受け取れないというのを知り、スマフォを使っていない (Singpass アプリも当然ない) 夫の両親はどうやったら受け取ることができるのか、とあぁだこうだ話した経緯がありました。夫のスマフォから受け取りができるかとトライしたところ Singpass の認証は 1つの携帯電話番号に紐づいていて、すでに使っている番号は使えず、代わりに受け取ることはできませんでした。 1人に1つ 電話番号が必要だと分かり、封書で送られてきた通知の中に Singpass を使っていない人は近くのコミュニティセンターで Singpass についてサポートしますと書いてあったので、コミュニティセンターに行って聞くまで分かりません。

 

デジタルでしか受け取れない事に文句を言うつもりは全くないのですが、シンガポールは何でもデジタル、国としても強力にデジタル化を進めています。若い世代だけで生活していると何が不便なのか分からなかったりしますが、シンガポールもシニア世代が多くなっているので、どんな国民にもシステムが使えるようにするには想像を越える苦労があるんだろうなぁと感じました。

 

サーキットブレイカー中など、様々な規制がどんどん打ち出され、高齢の方に周知するのはとても大変。ソーシャルメディアも使っていないし、全てのニュースを追えるわけでもないし。明日からマスク着用義務だよとか、うちでは事あるごとに夫が電話をして両親に伝えていました。

 

このバウチャーの件に限らず、デジタル化に対応できない方がある程度いるということは想定されているのでしょうけれど、現場で問い合わせなどに当たる方は大変だろうなぁと思うわけです。

  

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さて我が家の $100 は何に使われるのか… ありがたくレジャーに使わせてもらおうと思います。

 

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イラスト提供 Instagram @singapolah

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